日本ワインの生産者を紹介する「簡単日本ワイン解説」シリーズの第ニ弾
今回はジェラール・バッセ氏の紹介により一躍有名になった”キスヴィン・ワイナリー”にフォーカス
今回も松坂屋名古屋店地下2FにあるIMADEYAさんでのワインイベントに参加しました!
イベント内でブルゴーニュのピノ・ノワールと比較する機会もありましたのでそちらも含めて解説します
そもそもキスヴィン・ワイナリーって?
「Kisvin」とは「ブドウにキスを」の意味。「Kisvin Winery」の名称には、キスしたくなるほどブドウのことが大好きだという荻原さんと斎藤さんのワインへの想いが表れている。
NIHONMONO 栽培家と醸造家、ふたりのスペシャリストが創り出すワイン「Kisvin Winery」/山梨県甲州市 より引用
とあるように非常に大切に作られたワインを提供するキスヴィン・ワイナリーさん。今回はそんなワイナリーについて解説します。
生産者紹介
キスヴィン・ワイナリーは山梨県甲州市塩山に位置するワイナリーです。
生産者として代表しているのは大きく二人、ブドウ栽培農家である荻原康弘さんとワイン醸造家の斎藤まゆさんです。
荻原さんはかなり独特な方らしく、いわゆる自然派ワインをあまり好まないそうです。
また醸造家である斎藤さんはカリフォルニアの大学で醸造を学び、ブルゴーニュでも経験があるそうです。
ワイナリーの転機 ジェラール・バッセ氏について
世界最優秀ソムリエ、マスターオブワイン他様々なタイトルをもつジェラール・バッセ氏。
残念なことに2019年にすでに亡くなっていますが、そんなすごい方とキスヴィン・ワイナリーさんはとあるつながりがございます。
とある都内でのワインイベントに参加していたバッセ氏、その際にキスヴィン・ワイナリーのワインを試飲なされてとても好評だったそう。そのあと自身のSNSでも拡散し瞬く間にキスヴィン・ワイナリーの名前が世に知れ渡ったのです。
そんな著名な方も認めるキスヴィン・ワイナリーのワイン、ぜひ皆さま見かけました手にとってはいかがでしょうか。
キスヴィン・ワイナリーvsブルゴーニュピノ・ノワール
今回のイベントでは次の二つのワインを飲み比べました!!
Kisvin Pinot noir
KUHEIJI SAVIGNY-LÈS-BEAUNE 2019
今回はキスヴィンさんの記事のためKisvin Pinot Noirについて詳しく味わい分析したいと思います。
Kisvin Pinot Noirとブルピノの比較
まずテクニカルデータを読むと特徴の一つとして熟成がステンレスであることが挙げられます。通常木樽での熟成がなされますがそのニュアンスがない分やや落ち着いた印象を受けます。
外観は透き通ったルビーレッド、熟成期間自体は長い分やや縁がサーモンピンクのように赤みを帯びた色調です。

香りはまず木苺のような野性味あふれるベリーのニュアンス、小学生の頃こっそり公園でつまんでいた果実を思い出します(笑)
他にはお花の香り、ラベンダーやスミレなど。熟成期間が長い分酸化由来の熟成香も感じます。
味わいはとても軽め、タンニンはとにかく滑らかで上品。酸の主張がやや激しい。総評としてスマートな印象を受けました。
ブルピノとの比較としては
- 樽熟成特有のスパイス感の有無
- ボーヌのの方がややタンニンがザラつく
- 透明感はkisivinの方が上
という感じでした!

例えるなら白いワンピースを着飾った儚げな少女が公園にたたずんでいる、そんなワインでした!!
まとめ
今回はキスヴィン・ワイナリーについて解説しました。要点をまとめると
✅キスヴィン・ワイナリーは著名なテイスターにより一躍有名となった日本ワイン
✅圧倒透明感は特徴!!
以上さいごまでお読みいただきありがとうございました!!
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