ワインエキスパート試験を受ける際、多くの人が「独学かスクールか」で迷うものです。私も悩んだすえに独学を選び、合格しました。
私自身勉強中は「ほかの人はどうしているのか」「スクールならどうだったか」と考えることもありましたが。この記事では私の経験をもとに独学とスクールのメリット・デメリットを比較しそんな不安を解消できればと思います。
これからワインエキスパート試験を受ける方の参考になれば嬉しいです!
ワインエキスパートとは
受験資格と試験の流れ
まずワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定するワイン愛好家向けの資格で、飲食業界の経験がなくても受験可能です。一方でソムリエは飲食業界での経験が必要です。
試験は1次であるCBT形式(試験会場のPCで解答)の筆記試験と2次であるテイスティング試験の2つにわかれます。
試験の流れは次の図で確認します。

このように1次試験はある程度融通がききますが、2次試験は日時が決まっているので注意しましょう。
難易度と合格率
まず難易度ですが趣味で取得する資格にしてはだいぶ高いです。
私は1次試験の勉強時間が150時間、2次試験が15時間でした。また各サイトでも勉強時間は80~400時間合計でかかると言われておりこれは人によっては宅建が取れるレベルの難易度です。
この難易度が合格率にも反映されていて
1次試験合格率[%] | 2次試験合格率[%] | |
2023 | 37.4% | 88.3% |
2024 | 39.7% | 90.9% |
引用:ワイン受験ドットコム ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の合格率 url:https://www.wine-jyuken.com/sommelier/passing
と1次2次を合算すると3人に1人受かるかどうかになります。
ただ数字を見ると、1次と2次の合格率はかなり乖離があります。2次試験が簡単とは言いませんが、努力の量が求められる1次と異なり適切な対策を講じれば2次は比較的容易に合格できると言えます。
独学のメリット
メリット1「安い」
ぶっちゃけこれが一番でかいです(笑)。
まず前提としてワインエキスパートは取得するのに結構お金がかかります。まず受験費用が最低29,600、そして合格した後認定料として20,380かかります。受験すると決めた時点で最低5万円は覚悟しましょう。
その上で学習費としてどれだけかかるのか次の表にまとめました。
独学(私の場合) | スクール(アカデミーデュバン参照) | |
1次試験対策費 | 5,000 | 160,000 |
2次試験対策費 | 40,000 | 40,000※ |
※一般的な二次試験対策費が40,000のためこのように記載しましたが、スクールの講義は2次試験対策も含まれるためこれよりも抑えられる可能性があります。
なので全部で独学でも9万5千円、スクールの場合は25万円という計算になります。
メリット2 「いつからでもはじめられる」
多くのスクールは3~4月からの入学を推奨しています。そのためアーカイブ等は残るもののそれ以降からだと追いつくのはとても困難です。
私自身本格的に勉強を始めたのは7月だったのでそのスケジュール感だととても間に合いません。なので合格に最低限必要な部分に絞って勉強しました。
ワインを深く理解した上で合格したいならスクール、まずは資格をとりたいなら独学とそれぞれにこの部分は利点と欠点があります。
独学のデメリット
デメリット1「行動方針がたちにくい(特に1次試験)」
「何から勉強すればいいの?」
「この分厚い教本全部覚えるの?」
こんな不安から諦めてしまう人も多いでしょう。私もこんな不安から、テキストだけ購入して3日坊主になり再開したのは1年半後でした(笑)。
ただこれに関しては簡単に解決できます!!
結論から述べると次の動画を視聴してください。
この動画では「どこをどんなふうに勉強して、どんなテキストをつかって、これくらい勉強すれば受かる」がまとめてあります。私も基本的にはこれに従って合格したので信用して大丈夫です!
デメリット2 「テイスティング対策が大変」
1次は暗記すればどうにかなりますが、2次はそうはいきません。スクールに通っていればワインの解説もしてくれますが、テイスティングの解答なんてワイン買ってもついてこないので色々自分で調べる必要があります。
練習ができるワインバーを探したり、ブドウの品種ごとに感想をまとめたり受け身じゃなくて自分から動ける人じゃないと難しいと思います。そういう意味では合格率以上に2次試験のハードルは高いです。
デメリット3「常に己との闘い」
周りにワインエキスパート受けるっていう人はあんまりいないと思います。
また独学だといつでもサボれちゃうので、自分を常に律する必要があります。これはどの試験でもいえることですけど自分一人で勉強するってやっぱり大変です。
まとめ
今回はワインエキスパートについて独学で受験した視点からスクールとの比較をしました。
要点は以下のとおりです。
📌独学とスクールで15万円ほど差が出る
📌短い期間でも合格を狙える
📌自分から動く姿勢が大事
ワインエキスパートを「独学で受験できそう!」って思っていただけたら幸いです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございます。
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